修了生インタビュー

真渡 喜美子さん

【企業名】チャイルドホームおひさま
【職業】預かり保育
【認定資格】チャイルドマインダー
【URL】http://ohisama-matsudo.com/

チャイルドマインダーは、親子の心のサポートです

〇講座を受講したきっかけや目的はどんな事でしたか?
 地域のファミリーサポートを15年経験して、多様なサポートを必要としているご家族が多いことを実感しました。また、保育園補助での1年半の経験の中で多くの子どもの行動や言動には、動機や理由があるのにもかかわらず、集団の中での生活では強制的、命令的に一日を過ごす子どもが多いことに気づき、多くの親子の援助サポートをするために、いつでも利用できる施設を作ろうと思いました。そこでビジネスについても教えていただけるという事で、ヒューマンアカデミーのチャイルドマインダー養成講座に出会うことが出来ました。

〇受講前と後での変化と効果はどんなことがありましたか?
 私は3人の男の子を育てておりましたので、多少の自信はありましたが、多くの子どもに出会うことで生育環境の違いで、行動がそれぞれ違うのはなぜなのか?いつも疑問に思いつつ、どのように働きかければ変わるのか試行錯誤しておりました。そして、受講が始まると毎回講義が楽しく、子どもの本質の見極め、行動や理由に多様な可能性があると、それぞれに対しての対応の仕方・言葉がけなど的確かつ柔軟であることに、毎回感動と発見でした。さらにそれをその当時働いていた保育園で実践したところ、思い通りの結果に繋がり達成感でいっぱいでした。そこで自分の子育て中に出会っていれば、もっと楽しく、ゆったりとした対応と多くの学びの場が提供できたのではと後悔です。

〇現在のお仕事内容を教えてください。
 ①月極保育(待機児童) ②一時預かり(保護者の外出・用事など)③保育園・幼稚園などの送迎・預かり・食事(早朝・夜間) ④病児保育(38℃以下で食欲あり元気であること・感染症後期) ⑤学童放課後のお預かり⑥学童児童クラブへのお迎え・食事お預かり ⑦習い事への送迎 ⑧休日のお預かり ⑨病院への付き添い
などの活動をしています。














〇受講が役に立っていることはどんなことですか?
 利用会員には、子どもへの対応・成長過程での悩みを抱えている方が多く、お預かりでの観察で「こんな良いところがある」「こんなふうに頑張っている」など気づいたことをお話しします。その時に悩みを聞き、そのことが成長過程で必要であること、こんな言葉かけで変わっていくことをお伝えします。すると、とても安心されて帰っていきます。また、子どもに対してもあるがままに受け入れることで信頼され、一緒に過ごすことが楽しい、出来ることが嬉しいと感じる時間が多くあります。すべて講義で習ったことです。

〇毎日、お子さまやご家族と関わっていく中で、嬉しかったことはどんなことですか?
 「帰りたくない」と言って泣きながら帰っていくとき、楽しい時間が過ごせたのだと嬉しくなります。保護者から「ここがなかったら私は働けない」病児保育や夜間保育の時によく言われます。子どもの大きくなった姿を見せてくれた時、お預かりした当時の事を思い出し嬉しくなります。

〇では工夫していることはどんなことですか?
 毎月「ふれあい遊び」を実施し、親子で手遊び・体操・季節のイベント・おやつの紹介・育児相談等で楽しんでいます。会員様の子どものお誕生日やクリスマスに、自宅へプレゼントとカードをお渡ししています。

〇そんな日々で、困ったことはありましたか?またどんな方法で解決しましたか?
 一時お預かりのお子様で、お迎え予定時間になっても連絡もなく、携帯に連絡してもつながらず、約2時間ほど待ってやっと来室されました。携帯の充電切れだったとのこと。待っている間は色々想定し、最悪なことが起きたらとシュミレーションしていましたので、来室されたときは胸をなでおろしました。

〇トラブルなどはありましたか?その解決方法はどんな事でしたか?
 室内でよくお預かりしている2歳の女の子が、同じく2歳の男の子に室内用の滑り台の階段2段目から押され、手をつき少し泣きましたが、その後も元気よく遊び、食事を終え、昼寝をしてお迎えが来て帰ったところ、手首を痛がっているとの連絡が入りました。お預かり時の様子を伝え、その後病院へ行き、骨折と診断されたと連絡がありました。保育室はマットが敷かれており、約20cmから落ちて、骨折は考えられませんでした。直ぐ、お見舞金と菓子折りをもって謝罪に伺い、治療費を全額負担させていただきました。その後も円満にサポート活動しております。

〇保護者から相談を受けることがあると思いますが、どんなことが多いですか?
 ①こどもの成長(歩かない、話さない、友達を噛む、たたく、イヤという、かんしゃくなど)について ②保育園、幼稚園、学校の情報 ③ママ友やご家族などの不平不満などがあります。

〇この仕事を選んでよかったと思う事はどんなことですか?
 子どもと親、相互の気持ちを満たしていただきたいと思いながら、サポートしております。ご両親がお仕事をしていると習い事が出来ない(送迎など)場合は、幼稚園や学童にお迎えに行き、習い事まで送ります。急な残業などで保育園にお迎えに行けない場合や、急な発熱・嘔吐・下痢等で連絡があり、お仕事の都合でお迎えに行けない時など、直ぐにお迎えに行き、食事を与えます。また、休日のお預かりや、毎日お迎えが間に合わない時、園にお迎えに行き食事を与えるなどしておりますと、とても感謝され、「ここがないと働けません」「ここでしかご飯を食べません」「ここへ来ると落ち着いています」など嬉しい言葉を沢山いただきます。また一時預かりの2歳の女の子で、週1回来室されますが、場面緘黙症の疑いがありましたが、回数を重ねることに言葉が増え、1年以上になりますがお家にいるよりも安心していられるようです。とのお客様からのお言葉には、大変嬉しくやりがいを感じます。











〇保育の事で関心のあることや、気になっていることはありますか?

 幼児教育や学齢児童教育について、塾や教室で習っていることの補助的なサポートを考えております。

〇最後にこれから受講を考えている、また保育のお仕事を始める方へメッセージをお願いします。
 チャイルドマインダーは、親子の心のサポートです。親子関係や地域社会への貢献、これからの未来を創る子どもたちの基礎となる人間性を養うために、働きかける大変重要な仕事であり、やりがいがあります。今、関わっている子どもたちが、どのように成長するか、どんなお仕事をするのか、とても楽しみです。私は多くの親子のほんの心の片隅に残っている存在でありたいと願っています。


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